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BSNラジオ「ふるさと散歩」
2006年8月1日中国嘉峪関で撮影した皆既日食の様子(5分おきに撮影して合成)
リビア日食
南極日食
コロナ画像
0001・「今年注目の天文現象」
 今年はガリレオ・ガリレイが望遠鏡を初めて空に向け、天体観測を行ってから400年となる記念すべき年にあたります。そのため「世界天文年」と定められ、国内では国立天文台などが中心になって、全国の公共天文台、プラネタリウム、科学館などで さまざまなイベントが企画されています。
 また、3月には若田光一さんが国際宇宙ステーションに滞在をはじめ、接続されたばかりの日本の実験棟「きぼう」を稼働させて3ヶ月間様々な実験に取り組むことになっています。今年は天文や宇宙開発の話題でいっぱいの年となりそうです。
 そんな中、天文界の今年最大の話題は、なんと言っても日本国内で7月22日に見られる皆既日食と、もしかすると大出現になるかも知れない11月18日未明のしし座流星群でしょう。
 皆既日食は、太陽が完全に月に隠される現象で、昼の明るさが一瞬のうちに暗くなり、黒くなった太陽のまわりには美しい光のベールのようなコロナが輝く現象です。地上で見ることのできる最も劇的な現象といわれ、人生観が変わるほどの感動を味わうことができると表現されてきました。
 今回7月22日の皆既日食は、日本では1963年以来46年ぶりの出来事で、しかも皆既日食の時間が最長で6分を越えるという、最大級の皆既日食です。これは今世紀最長といわれています。
 ただ、日本で見ることのできる地域は、九州の南のトカラ列島や屋久島などのごく一部に限られており、人数の制限などが行われているために、多くの人は中国の上海などに出かけるようです。
 11月のしし座流星群は、2001年に日本で大出現して話題になりましたが、その後大きな出現はなかったものの、詳しい研究の結果、今年に再び大きな出現があることが分かってきました。
 皆既日食やしし座流星群の話題については、今後このコーナーでさらに詳しくご紹介して行きたいと思います。沼澤茂美


2001年11月18日未明、群馬県赤城山山麓で撮影したしし座流星群の様子約3分間に出現した流星です。

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