BSNラジオ「ふるさと散歩」 |
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みずがめ座η流星群の「輻射点」
流星群の流星が飛んでくる中心方向を輻射点もしくは放射点と呼んでいます。この流星群の輻射点は、みずがめの目印である「三ツ矢」付近になります。ただ、そこから飛び出すようになzがれる流星は空全体で見ることができます。輻射点付近の流星は短く、離れるほどに長い流星が見られます。
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● 0005・「明日の未明はみずがめ座流星群」
決まった時期に、ある方向から飛び出すように見えるたくさんの流れ星を目にすることがあります。このような現象を「流星群」と呼んでいます。流星群は、流れ星が飛び出してくる方向が決まっていて、主にその方向の星座の名前をつけて呼んでいます。たとえば「オリオン座流星群」とか「こと座流星群」というふうにです。
流星群は年間におよそ30ほどが知られています。中には多いときでも一時間に1個程度しか観測されないものもありますが、とてもたくさん流れる流星群もあります。1月はじめの「りゅう座流星群」、8月中旬の「ペルセウス座流星群」、12月中旬の「ふたご座流星群」は年間三大流星群と呼ばれ、多いときは一時間に100個以上流れ星をみることができます。
そしてこのゴールデンウイーク中。この時期には、三大流星群に次ぐ活発な出現を見せる「みずがめ座エータ流星群」が観測可能です。最も多く流れ星が流れるピークの時間は、今年は6日早朝と予想されています。
みずがめ座は秋の星座ですが、この時期には明け方に東南東の空から上ってきます。流れ星が飛び出してくる中心方向が地平線上に上ってくるのは午前2時くらいですから、その頃から薄明が始まる短い時間帯が観望のチャンスです。具体的には午前2時から3時過ぎまでの1時間半くらいです。
日本ではこの時期、みずがめ座は高く上りませんが、南半球へ行けば空高く上り、それに伴ってみずがめ座流星群の数も多くなります。オーストラリアなどでは、一年でもっとも活発な流星群として親しまれていて、月明かりの影響のない今年は、多くの出現が期待されています。 ちなみ、流星群は彗星(すいせい)ーー「ほうき星」ーーが軌道上にまき散らした小さな「チリ」が、地球の大気に飛び込んで光り輝く現象です。みずがめ座流星群を見せてくれる塵をまき散らした彗星は、あの有名な「ハレー彗星」です。
沼澤茂美
解説
エータとはギリシャ文字の「η」を指します。
みずがめ座のη星の近くが流星群の中心方「輻射点」に当たるため、ほかのみずがめ座流星群と区別するためにこのように呼ばれています。
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