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BSNラジオ「ふるさと散歩」
2008年8月1日、中国嘉峪関で撮影した皆既日食。太陽は左上から右下にかけて移動しながら欠けてゆき、皆既日食となりました。この画像は、5分おきに撮影したものを合成しました。
■皆既日食のトピックスは「にいがた星紀行」にも掲載されています。
0008・「劇的な自然現象・皆既日食」

 地球上で見ることのできる最も劇的な自然現象、それが皆既日食だと言われています。今年の7月22日、46年ぶりに皆既日食が日本の一部で見ることができます。
 皆既日食はよく太陽、月、地球が一直線に並ぶ現象だといわれますが、もっとわかりやすく言えば、太陽と月が重なり、太陽を月が完全に覆い隠す現象です。そのとき月から地球を眺めると、地球上に丸い月の影が見えます。この影の中で皆既日食が起こっていることになります。
 影は地球上を西から東へとゆっくり移動してゆきます。7月22日の場合、影の直径は約270キロメートルあります。
 インドの西海岸が日の出を迎える頃、影はその場所をスタートし、インド、ネパール、ブータン、バングラデシュ、中国を移動し、海を越えて日本の九州の南、そして硫黄島を通り、太平洋に抜けてゆきます。
 皆既日食は、静かに始まります。太陽がすこしずつ欠けてゆき、完全に月に隠されるまでは約1時間かかります。太陽が細くなって糸のようになってもまだ周りは昼の様子です。そのうちに月の影が急速に近づいてきて太陽の縁にかかります。このとき、でこぼこした月の縁から、太陽のかすかな光が漏れて、指輪のような閃光を放つ様子が見られるでしょう。これが「ダイヤモンドリング」という現象です。ダイヤモンドリングが消えると同時に周りは夕暮れのように暗くなり、空には明るい星が輝き、黒くなった太陽の周りには何ともいえない妖艶な輝きの「コロナ」が取りまいているのがわかります。
 その数十秒間の劇的な変化、昼が一瞬にして夜になり、今まで見たことのない太陽の姿が空にあります。気温も急激に変化し、動物の反応も顕著に表れます。雄鳥は早朝と勘違いして甲高い声で泣き出し、ヒグラシが聞こえることもあります。そんな目や耳や肌で感じるすべてが、皆既日食の独特の感動を作り出すと言っても良いでしょう。
「人生観をも変えてしまう・・・。」皆既日食にはそんな力があります。                             沼澤茂美


今年7月22日の皆既日食の見える地域。帯状の皆既帯の中で皆既日食を見ることができます。


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