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BSNラジオ「ふるさと散歩」
新潟ではこれよりももう少したくさん欠けます。
■皆既日食のトピックスは「にいがた星紀行」にも掲載されています。
0011・「7月22日全国で日食が見られます」

 今年の7月22日は、
 日本で46年ぶりに皆既日食が見られるということで、すでに多くのメディアで報道されています。この皆既日食は、インドや中国、日本、マーシャル諸島から南太平洋にかけての幅約270キロの帯状の地域で見ることができます。国内で皆既日食を見ることができる場所は、九州の南のトカラ列島、屋久島の全域、種子島の南の一部、奄美大島の北の一部、喜界島の全域、そして硫黄島などです。
 硫黄島をのぞいた九州の南の島々では大規模な受け入れ体制を組んでいますが、収容人員に限りがあり、抽選によって入島制限されてしまいました。他には船によるツアーなどが昨年の初め頃から発表されましたが、多くの人が殺到し、発表と同時に満席になると言う過熱ぶりでした。日本以外では、中国の上海などに世界中から人々が集まると予想され、新潟空港からもいくつかの上海行きの日食ツアーが予定されています。
  皆既日食を見に行けなくても落胆しないでください。この皆既日食に伴って、日本全国で部分日食が起こります。もちろん、皆既日食が見える地域に近い方が太陽がより多く欠けて見えることになります。鹿児島ではとても細い、糸のような太陽を見ることができるでしょう。
  新潟では、午前9時55分に太陽が欠けはじめ、11時9分に最も大きく欠けます。この時の太陽は、三日月よりもやや大きいくらいの形になり、昼間の景色もだいぶ変化します。周囲の景色が、サングラスをかけて見るような、やや薄暗いとても不思議な感じに見えるでしょう。
新潟でこれほど太陽が欠けるのは、1981年の部分日食以来となります。当時は太陽の65パーセントが欠けましたが、今回はこれを上回る約69パーセントが欠けます。真昼の太陽が次第に欠けてゆく様子は、まさに大自然が作り出す神秘的なイベントです。晴れることを期待しましょう。

                             沼澤茂美


今年7月22日に見られる皆既日食の地域と部分日食の状況。


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