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BSNラジオ「ふるさと散歩」
7月22日新潟市内でとらえられた部分日食(榎 瑠さん撮影)
■ツングスカ大爆発の内容は「にいがた星紀行」にも掲載されています。
0016・「いよいよ明日は日食です!」

 明日7月22日は晴れれば全国で日食を見ることができます。九州の南、トカラ列島や屋久島、種子島や奄美大島の一部、硫黄島などでは太陽が完全に月にかくされる「皆既日食」がかんそくされますが、日本では46年ぶりの皆既日食です。そして、皆既日食の時間の長さは最長で6分半続きますが、これは今世紀最も長い皆既日食ということで話題になっています。
 新潟では太陽の7割ほどが欠ける「部分日食が観測できますが、その時間をご紹介します。まず、太陽がかけ始める時間は、午前9時55分頃です。ゆっくりと太陽が欠けてゆき、11時15分頃に最も多く欠けます。この時の太陽は、三日月に近い形となります。やがて太陽は元に戻ってゆき、完全に丸くなるのが12時25分頃になります。この時間は、新潟市で計算したものですが、県内はだいたい同じ時間で日食が進行します。
 もう一度言いますと、欠け始めが9時55分、最も欠けるのが11時15分、終了が12時25分です。
 まぶしい太陽を安全に見る方法は新聞などでも紹介されていますが、最も良いのは専用の日食用サングラスを用いることです。以前は下敷きやガラスをろうそくでいぶして黒いススをつけてみるとか、溶接作業で使うマスクなども用いられてきました。最近では詳しい調査の結果、下敷きやろうそくのススは、見た目にはまぶしくないのですが、目に見えない赤外線や紫外線を通すので、目に悪影響を及ぼす危険性があり、使用しないように指導されています。
 直接太陽を見ないで部分日食を楽しむ方法もあります。たとえば、木陰に移る木漏れ日です。木漏れ日の形はすべて欠けた太陽の形になります。またボール紙に小さな穴を空けて太陽の光を通すと、下に欠けた太陽の形が写ります。自分の名前の形になるようにたくさんの穴を空けると、おもしろい記念写真が撮れるかもしれません。
 とにかく、欠けていても太陽の光はとても強いので十分気をつけて日食を楽しんでください。
                            
沼澤茂美


ピンホールを通して映った欠けた太陽(2001年ザンビア)


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