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BSNラジオ「ふるさと散歩」
来年の1月15日には中国で金環日食が、2012年5月21日には日本の太平洋側の広い地域で金環日食が見られます。(写真は1991年オーストラリアで撮影した金環日食)
0018・「これから見られる日食」

  7月22日は多くの人たちが日食への関心を持ったと思われます。新潟で部分日食を見た方も多く、また、皆既日食を見に出かけた方も多いことでしょう。見えた人見えなかった人、悲喜こもごもの大イベントでした。
 今回の皆既日食は、国内では46年ぶりとか、この次は2035年まで待たなければならないとか、かなり珍しいという報道が先行してしまいましたが、地球上では1〜2年に一度くらいの頻度で、皆既日食や金環日食を見ることができます。
 最も早く見られるのは、年が明けた1月の15日の金環日食です。残念ながら日本では見ることができませんが、アフリカ中央部では早朝に、インドの南とセイロン島の一部では真昼に、そして中国の青島(チンタオ)では日没直前に、地平線近くに浮かぶ細いリング状の太陽を見ることができるでしょう。金環日食は皆既日食のようにまわりが夜のように変化したり、太陽のまわりにコロナが見えたりすることはありませんが、やはり自然がつくり出す荘厳なイベントということを感じさせてくれる感動的な現象です。
 金環日食といえば、2012年の5月21日を覚えておいてください。この日の朝、日本の太平洋側の広い範囲で金環日食が見られます。それに伴って新潟では午前7時半過ぎにとても細くなった太陽を観察できるでしょう。
 さて、最も劇的な自然現象である皆既日食はどうでしょう。次回の皆既日食は来年の7月11日に起こります。最も条件が良いところでは5分20秒にも及ぶかなり長い皆既日食です。見える地域は南太平洋の洋上です。陸地で見られるのは、モアイ像で有名な「イースター島」、そしてクック諸島のマンガイア島。主立った陸地はこの二つで、あとは小さな環礁などが数えるほどしかありません。にもかかわらず、ネット上ではすでに海外のツアーの案内が出ていて関心の高さが伺えます。新潟空港からのツアーも現在企画が進められています。
                            
沼澤茂美


来年の7月11日の皆既日食はイースター島で見られます


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