BSNラジオ「ふるさと散歩」 |
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ペルセウス座流星群の流星は、ペルセウス座とカシオペヤ座のあいだ「二重星団」のあたりから飛び出してくるように見えます。この中心方向を「輻射点」と読んでいます。
しかし、流星は空のあらゆる方向で見ることができます。
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● 第19回----8月11日
「ペルセウス座流星群極大」
夏の夜空の風物詩ともいえる「ペルセウス座流星群」の時期がやってきました。ペルセウス座流星群は、年間3大流星群の一つとしても知られ、多いときには1時間に200個もの流れ星を数えることがあります。
ペルセウス座流星群が見られる期間は、7月末から8月後半にかけての約1ヶ月間に及びます。しかし、たくさんの流れ星が流れるのは「極大」と呼ばれる期間に集中します。今年の極大時期は、8月13日の午前2時頃というのが分かっています。つまり12日の夜半過ぎです。おそらく、夜半前から13日早朝の薄明が始まるまでの約4時間が注目すべき時間帯となります。
ペルセウス座流星群は、その名前が示すように、秋の星座「ペルセウス座」の方向から流れ星が放射状に飛び出して見えます。その中心点を「輻射点(ふくしゃてん)」もしくは「放射点」と呼びます。ペルセウス座は、皆さんよくご存じのW(ダブリュー)の形をしたカシオペヤ座に続いて北東の空に昇ってくる星座で、漢字の人(ひと)という時に星が連なって見えます。正確な輻射点は、ペルセウス座とカシオペヤ座のあいだ付近にあり、その方向から飛んでくる流れ星は「ペルセウス座流星群の流星」と考えられます。ただ、流星群はペルセウス座の方向だけに見えるわけではなく、夜空のあらゆる方向に見えます。
流星の明るさや長さ、速度はいろいろです。ペルセウス座流星群は速度が速く、明るい流星が多いという特徴があります。特に明るいものは、人の影ができるものや、途中で花火のように爆発して四散するもの、みどりやオレンジに色が変化するものなどがあり、とても感動します。
今年は、下弦の月前の月齢22の月が午後10時前には昇ってきます。そのため、夜半以降は朝まで月が輝き、条件は最良とはいえません。しかし、明るい流れ星は月明かりの影響を受けることなく輝きを放ってくれるでしょう。

2007年のペルセウス座流星群の画像。中央がカシオペヤ座 |
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