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● 第36回---12月15日
「新年の金環日食」 今年の7月は日本で皆既日食が見られると言うことで大きな話題となりました。皆既日食は太陽を覆い隠す月が、見かけ上太陽よりも大きいときにおこります。太陽の光を完全に覆い隠す現象です。もし、太陽よりも月が小さく見えるときに2つが重なると、太陽の光はリング状に月のまわりにはみ出して見えます。これが金環日食です。 あまり知られていないことですが、太陽と地球の距離は夏には遠く、冬の1月頃は最も距離が短くなります。そのため、冬の太陽は少し大きく見えるのです。もちろん月の大きさとも関係しますが、このような時期は金環日食が起こりやすいといえます。2010年までの過去25年間で、皆既日食は18回、金環日食は20回起こっていますが、1月に見られるのはすべて金環日食で、しかも5回と、月別の統計では最も多い数になっています。 今回の金環日食は日本時間の1月15日に中央アフリカ共和国から見え始め、インド、ミャンマー、中国に至る帯状の範囲で見ることができます。今回注目されるのは金環日食の時間が21世紀で最大だと言うことでしょう。インド洋上では11分以上の金環日食となります。 残念ながら日本では見ることができないのですが、新潟からとても近い中国の青島(チンタオ)で金環日食を見ようという新潟発のツアーがでています。青島では日没直前に金環日食になるため、赤くなったリング状の太陽が地平線上に輝くというとても幻想的な光景を楽しむことができるでしょう。金環日食の継続時間は7分10秒です。 ちなみに来年の7月にはイースター島で皆既日食が見られます。その後、2011年は金環日食皆既日食ともに1度もなく、2012年5月に日本の太平洋側の一部で金環日食が見られます。新潟発の「青島で金環日食を見ようツアー」は新潟のJTBが作っています。 詳細についてはここをご覧下さい。沼澤も参加します。 問い合わせ先:025−224−2201JTB金環日食ツアーデスク
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